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ほたると石橋の館より道路を渡った向かい側、星野川沿いに細長く広がる公園が、「ホタルと石橋の里公園」です。
ほたる橋(つり橋)やアズマヤ、ほたる水路、最奥部にはハーブ園が広がる憩いの空間です。

しかし、ハーブ園として整備された「体験広場」は手が付けられず放置されたままでした。そこで、私たち特定非営利活動法人グラウンドワーク福岡(以下、GW福岡)が指定管理者として管理運営をはじめた頃より「何とかしたい!そして、住民の方々以外も憩いの場として訪れてほしい!」という願いがありました。さらには、ウエールズ地方のトラストとの長年に渡る交流の中で得たヒントを活かし、ウエルッシュカントリーガーデン(*1)として公園を再生させたいという願いと共に、「北川内ば、さるこい!ワークショップ」(*2)では、ハーブガーデンが「改善したいもの」に上げられ、住民やGW福岡会員らも共通の問題意識であることが確認されました。それらの事を踏まえ、ウエルッシュカントリーガーデンづくりを地元の方々やGW福岡会員らと共に製作したものです。


なお、本サイトは特定非営利活動法人グラウンドワーク福岡ホームページ内活動報告を編集したものです。
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*1 ウエルッシュカントリーガーデンとは、畑と庭園を兼ね備えたウエールズの伝統的なガーデニングの手法で、ハーブと花と野菜の混植(コンパニオンプランツ)が特徴の趣味と実益を兼ねた、貧しかったウエールズならではの庭園です。
*2 北川地ば、さるこい!ワークショップとは、2007年11月〜12月にかけ開催したまちづくりワークショップの名称であり、エコミュージアムの考えをとり得れ八女市上陽町北川内地区での活用を視野に入れた取り組みを展開しました。




○ 住民、GW福岡会員参加による公園整備
○ 障がい者に配慮した公園づくり
○ ハーブガーデン ⇒ 日英交流をヒントに!
    「ウエルシュカントリーガーデン」への改良
○ コンパニオンプランツの手法を活かした野菜とハーブの混植植栽


2007年 12月 24日      平板測量<敷地計測>
2008年 1月 12日      公園をデザインしよう!
    26日 公園の模型をつくろう! 
  2月 10日 公園整備作業
     16-17日 公園整備作業
    23-24日 公園整備作業
  3月 22日 植え付け
30日 除幕式





暮れも押し迫った12月24日、ホタルと石橋の里公園の最奥部にあるハーブ体験農場を平板測量にてグラウンドワーク福岡会員の建築士らにより敷地の形および高低さを測りました。計測により敷地の形状や奥行き:約15m、全体の高低さ:約2mである事が確められ、今後の制作作業での基礎資料を得ることが出来ました。





参加者みんなで整備作業を行なう公園の確認のあと、計測した敷地図をもとに参加者それぞれが、「現状を活かした公園」や「全くあたらしい公園」など思い思いの公園をデザインしました。そして、それらをもとにもとにGW福岡がウエウルッシュカントリーガーデンの全体像を取りまとめました。それにより、木製造りの立体花壇2基をメイン花壇として設置し、敷地内の高低さを注意しつつ車椅子の方も利用しやすい公園とすることとしました。





新しい公園の方向性が決まり、みんなでイメージの共有をはかるため発砲スチロールや紙粘土を使用し製作する公園の模型づくりを行ないました。
 





花壇の設置に先立ち、公園内の高低さ実際の作業に先立ち、敷地が広い為!「遣り方」作業として、ミズモリにて敷地内にいくつかの同じ高さの印を設け、花壇を設置する際の基準を設けました。また、2つの立体花壇設置に先立ち、設置場所の最終決定を行い、次回からの製作作業に備えました。                





木製造の立体花壇に使う木材を、電動工具により、カンナガケ、切断、穴あけ加工を行いました。そして、環境を配慮した防腐剤として”ウッドロング・エコ(*1)”をハケにて塗布し耐水性をはかりました。
*1 ウッドロング・エコ 北欧で古来より伝承されてきた天然材料をベースにしており60年以上の実績がある防腐剤です.
  【作業内容】
  (1)カンナガケ → (2)切断 1800mmと900mmの長さに切り出す → (3)穴あけ 上下を貫く穴なけ → 塗装






盛り土を行い、大方の整地がすんだ場所に2基の立体花壇を設置しました。
2月下旬ながら雪がちらつく天候の中、地元住民の方やGW福岡会員・スタッフらが集結し、先日より準備してきた木材を使用し立体花壇を作り上げました。同じ高さの基準出し(墨出し)を行い、基礎となるブロックの設置を水準器を使用し一つ一つ丁寧に設置し、その上に用意した木材を作成した図面に沿って設置し花壇を組み上げました。そして、園芸用マットを取り付けた立体花壇に、参加者総出で土を運び入れついに完成!!
* 作業内容 *
(1)基準の高さ出し(墨出し) → (2)ブロック設置 → (3)木材設置 → (4)マット設置 →(5)花壇に土を入れる







地元のかたのご協力を頂き整地が済んだ公園に、用意した約50種のハーブと野菜を相性を確めつつ植え付けました。また、所々に花の苗も散りばめ約300鉢の苗を地元の方々とGW福岡会員らにより植え付けました。






桜のつぼみが膨らみかけた頃、予てより地元の方々やグラウンドワーク福岡会員らにより製作していたウエルッシュカントリーガーデンを八女市長や交流を行なっている英国グラウンドワークトラストよりスタッフ招くと共に、 地元の方々、八女市職員、グラウンドワーク福岡会員等30名ほどの出席を頂き除幕式を開催いたしました。

当日は、あいにくの空模様ではありましたが、まだ植えて間もない小さなハーブや花に変わりパラソル(傘)の花が会場を彩りました。また、英国・グラウンドワークスタッフのスピーチには、「ウェールズから雨を持ってきたような、ウェールズらしい天気」とのコメントを頂き、雨模様の素敵な式典となりました。

除幕では、八女市長、上陽町商工会長、日本グラウンドワーク協会斉藤専務理事、英国グラウンドワークストラストタッフにより英語とウエールズ語で記した記念碑が除幕されました。


 
 
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